ア・ハンドレッド・パウンズ・オブ・クレイ - ジーン・マクダニエルズ
He took a hundred pounds of clay
And they He said "Hey, listen"
"I'm gonna fix this-a world today"
"Because I know what's missin' "
Then He rolled his big sleeves up
And a brand-new world began
He created a woman and-a lots of lovin' for a man
Whoa-oh-oh, yes he did
彼(神)が「なんか足りねえな、世界には。」ってんで、袖まくって粘土をこねて女を作った、と。でそんな気持ちで自分の彼女に感謝しているという男心を歌ったラブソング、「ア・ハンドレッド・パウンズ・オブ・クレイ」。
さて、これ、今ではあまりとりあげられることがない名曲。まあ、理由もあって、当時ですら古臭い歌で、女性を粘土で作っただと?男を喜ばせるために?神が??冒涜だ!女性蔑視だ!などと散々たたかれた経緯があるからです。
日本では初期のシャネルズが、オリジナルのジーン・マクダニエルスのカバーをしたクレフトーンズのコピーをした映像(ややこしい)が残っているので、ホントに好きな人たちだなあと思います。
私が、初めて聴いたのは、ディー・ディー・シャープのもので、チャビー・チェッカーへのトリビュートとして歌詞を2ハンドレッド。。に変えてリリース(もちろん、デブだから。)文句のつけようがない素晴らしいサウンドでわたしの大のお気に入りになりました。
書いたのはケイ・ロジャースとルーサー・ディクソンでオリジナル吹き込みのジーン・マクダニエルズ版は、1961年にR&Bチャートで11位。このマクダニエルズという人、正規の音楽教育を受けたジャズ歌手だったんですが、結局なんだかんだで一発屋。のちに作曲家に転じて「フィール・ライク・メイキング・ラブ」をグラミー送りにして有名になりましたが、歌手としてはあまりヒット連発の有名人にはなりませんでした。
しかし、代表曲のこれは、キリがないくらいのカバー版オンパレード。イギリスでもフランスでも大ヒットになってます。
ディー・ディー・シャープ版
こちらは、64年に出たシュレルズ版。
あとね、歌の内容がひどいとか賛否あったが現代は逆にそんなことは関係ない、といういい証明があるんですよ。
「ア・ハンドレッド・パウンズ・オブ・クレイ」のオリジナルを吹き込んだジーン・マクダニエルズが2010年、実に50年ぶりにアコースティックギターの伴奏だけで、わずか数人の学生たちを前に歌った映像です。みているのは全員美大の学生さんで若い女性だけ。それがもう、大うけなわけです。tubeではこの小動画が大評判となりました。彼は音楽的感動が本当はなにで出来ているか、とてもわかりやすく示してくれていると思います。歌詞だけ取り出して、いいの悪いのと論じても意味がない。
マクダニエルズはこの翌年、自宅で家族に囲まれて静かに息を引き取りました。76歳。
さてさて、そのほか、キリがないほどある、カバー版の一部を記しておきます。
Other versions
cleftones (ドゥーワップ版の元祖)
Craig Douglas's cover version went to #9 on the UK Singles Chart in 1961(イギリス)
Dalida released a French version of the song in 1961 entitled "Avec Une Poignee De Terre(フランス語版)
Arthur Alexander released a version on his 1962 debut album for Dot Records
The Impressions released a version on their 1967 album, The Fabulous Impressions(ソウル版)
The Belmonts released a version on their 2009 album, "The Belmonts Anthology Vol. 1 Featuring A Hundred Pounds of Clay"

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