街角音楽の今



さて、初心に帰る。大事ですな。なにごとも新鮮な気持ちで接すると心もさわやかであります、きっと。

そんなとき、やはり違うバージョンであるとか、違うアーティストで聴くというのも一興でございます。

できれば、オリジナルとかけ離れた、ぜんぜんイメージの異なるアレンジがされたものとか、へたっくそなアマものとかでなくて、プロっぽいグレードでオリジナルの通りなんだけど、新鮮だ!というのが理想。

それが割合と自宅でも簡単に見つけられるのが、ストリートミュージシャンの動画です。

まあ片っ端から観るのも大変なので、かなりレベルが高いことがわかっているニューヨークなどの大都市にいるストリートコーナーグループを観てみましょう。




グループ名はわかりません。たいてい書いてないのでわからない。観光客がとってアップしたのかもしれない。

曲はハートビーツの歴史的名作、ユア・ウェイ。

すごいでしょう?




こちらはグループ名がありました。the Velvet Candles。かなりの人気バンド。

曲はデューク・オブ・アール。(オリジナルはジーン・チャンドラー)

ステージがはねた後の路上ジャムでしょうか。それにしても凄いレベルの高さです。アメリカ恐るべし。


こうした音楽はもともとは黒人音楽でゴスペル起源のものですが、黒人ストリートグループになるとやはり凄みが違う。




荒っぽさが素晴らしい。迫力が違います。曲はジャッキー・ウイルソンのハイヤーアンドハイヤー。

オリジナルの味を再現している人が有名な人でもあまりいないので、こうしたグループの実力の高さには本当に驚いてしまいます。日本人には決して真似できないんじゃないかな。


地下鉄駅というのも大昔からの伝統。ニューヨークの風物詩です。




曲は、タイムスのクラシック、ソー・マッチ・イン・ラブ。




反響のいい建物内を見つけてはアカペラで歌う、というのも定番。こういうのを日常的にやっているなんて素晴らしい。

曲は、リトルアンソニー&インペリアルズのジャスト・ツゥー・カインズ・オブ・ピープル。


つい聴き入ってしまう。つい話も真面目になってしまう。それくらいのパワーを感じます。

器楽演奏の天才も世界のストリートで見つけることができる、と動画配信サイトは教えてくれますが、こうした声の世界はまた格別。

古い伝統スタイルがまったく収入などと関係なさそうなところで、本来の形で生きているのは、たぶん純粋な音楽のパワーによるんだろうな、と思います。

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